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子育てもキャリアも諦めない。育休中のシフトチェンジを叶えた出会い
原 さん/ Hara【Biz】
ーーーまずはご経歴を教えてください。
出身は富山県で、今もずっと富山に住んでいます。dataisはフルリモートで勤務しています。新卒から地元の会社で、ずっと営業事務をしていました。その間2人の子どもを出産したため、産休や育休でブランクはありますが、だいたい10年以上働いていたと思います。今後のキャリアは他の企業で幅広く知識やスキルを身につけたいと考えて、転職活動を開始。(datais前身の)Peer Lodge と出会いました。
ーーー2人目のお子さんを出産して転職とのことでしたが、1人目のときとの変化があったのでしょうか
2人目の出産前に実はもう1人授かっていたんですよ。後期流産でダメでした。そのときものすごく後悔しました。性格上、私はついつい頑張りすぎてしまうところがあり、自分のことや仕事のことにそれは影響していたと思います。
でも、それから考え方が変わりました。
2人目をもう一度授かることができたとき、どうしてもこの子を産みたいと思い、働き方をセーブするようになったんです。自ずと仕事を休むことも増えましたが、そういった働き方を受け入れる環境整備を以前の会社にはまだとても求められる状況ではないと感じていました。周囲に迷惑をかけるのも嫌ですし、我が子を優先するならば、同じ会社に育休後に復帰するのは無理があるかもしれないなと思うようになり、転職活動を視野に入れ始めました。
もともとリスキリングには興味があり、育休中も学びの場に足を運んだりもしていたことも大きかったです。
ーーーオンライン・フルリモートでの仕事ってどうですか?
フルリモートでのお仕事は、直接人と会うことなく、効率のいい働き方ができるのは確かです。私の場合は、子育てを優先することで周囲に必要以上の気遣いをすることが減り、人間関係に煩わされることがない、というメリットは大きいです。
それから、ずっと地方にいる私には、やはり都会へのあこがれがあります(笑)他の企業はどんな感じなんだろう?という興味でもあります。フルリモートだったら県外問わず働けるし、ちょっとした冒険という感じです。
ーーーさきほど「リスキリング」という単語が出てきましたが、産休・育休中に新たに得られたスキルなどはありましたか?
産休中「アウトプットしたい」という思いに駆られ、1か月という短い期間ですが、Webデザインを学びました。育休中のママが、ボランティアで働ける仕事というのがあり、まずはそこからスタートしました。
学んだといっても1か月ですし、本当に超初級のことです。Photoshopやillustratorを使って簡単な画像編集や、HTMLやCSSの書き方を学んだりしました。そのまま復職するにしても、働き方への選択肢を増やしたいという思いでした。
ーーー産休・育休中というのは、やはり働き方とか、復帰後の転職とか考える方は多いのでしょうか
多いと思いますよ。友人や知人レベルでもそういう方は多いですし、ボランティアで働いていたときの仲間を見ていても「今後、このまま在籍しててもいいのかな」と考えて入ってくる方が多かったです。
出産を経験した女性にとって、子育てを優先せざるを得ないのは間違いないんですが、このまま今の会社で両立しながら働けるのか、現実的な問題とキャリアを見比べながら考えるタイミングなのかもしれないですね。
ただ、私の場合は「2人目だった」というのもあるかもしれないです。初めての子育ては本当にいっぱいいっぱいで、キャリアどころではありませんでした。1人目の経験があったから、大体こんな感じとある程度の見通しがあり、自分のプランが立てられたのかもしれません。もちろんその通りには行かないんですが(笑)
こういう世の中を一緒に作りたい!
ーーーそんな中でdataisはどのようにして見つけられたのでしょうか。
子供を寝かしつけながらネットでいろいろ職探ししていました。
そのときWebデザインを勉強してたこともあり、資料作成の仕事は良さそうだなと考えていました。地元企業での営業事務の経験とWebデザインスキルを掛け合わせ、より条件のよい仕事を探していたところで出会いました。営業資料のお仕事で「フルリモート」「時間問わず」「産休育休中の方大歓迎」こんな条件良くていいの?(笑)と思いました。
当時、給与はあまり問題にしていなくて、経験を積みたいということと、前の仕事を退職した後に、よかったらパートで働かせてもらってもいいですか、みたいなメッセージを図々しくも送ったような記憶があります。社長こんな感じですがどうすか、みたいな(笑)今振り返ると、無償でもいいから働かせてくれ、だなんて、変なやつが来たなって思われたかもーって。
面談は社長と1on1でした。緊張してたんですが、そのときにほぼ内定という感じで。
「伝えなきゃわからない」と気付き問題点を書き連ねることからスタート
ーーー入社後はどうですか?
マニュアル、、、ですかね。マニュアルを見ても、さっぱり?でした(笑)
人手が足りず手が回っていないのだということが、Slackからひしひしと伝わってきていました。私は特にフルリモートなこともあり、見ただけでは分からないことを「どんなふうに聞いたらいいか問題」はめちゃくちゃありました。
ーーーその状況にどうやって慣れていったんですか?
「伝えなきゃわからないな」と思ったのがスタートですね。
可能な限り的確な文章で「何に」「どのように困っているか」を文章で伝えることに心掛けました。Slackにめちゃくちゃたくさん書いたと思います。「こういう理由で、この作業にこれだけの時間がかかります。だからこれだけの仕事ができないんです」みたいな感じで。
現在は、週4日・1日5時間(9:00-15:00/休憩1時間)のパートタイムで勤務していますが、入社したばかりの頃は週2日・1日2~3時間という、非常に限られた時間で勤務していたため、時間の使い方も工夫しました。子供が昼寝をする時間に照準を合わせて、そのとき何をどのようにしようかなど、タスク管理を考えたり。
フルリモートの私のモヤモヤになぜか気付いてもらえる環境
ーーー現在dataisではどのようなお仕事をされてますか?
お客様の対応がメインです。Slackやchatworkへいただく問い合わせに対応します。1日に5件から10件ぐらいは入りますね。1件1件が割と重めの問い合わせです。
それから、データの整備というんでしょうか。データベースをお客様に渡す時に整理してお渡しする作業をします。
あとは契約書の対応などもあります。請求内容の確認や、今月はこれだけフォーム送信できましたよ、などの案内など。フォーム送信系の仕事は多いと思います。
ーーー原さんの「後輩」に当たる方が、続々と入ってきていると思うのですが、教えたりするお仕事もありますか?
そうですね。必然的にそういう流れになったというか、気付けばリーダー的立ち位置にいて。自分自身がコミュニケーションの取り方にまだ悩んでいる最中でしたが、5月にたくさんのパートさんが入社されました。立場が一緒の私がレクチャーしなくては、という状況でした。
ーーー何でこのタイミングで私がやらなきゃいけないんだろうとか、同じ給料なのに?とか、思わなかったですか?
めちゃめちゃ思いました。なんでわかるんですか(笑)!
どのように昇給していくかというシステムもあった方がいいな、と漠然と考えているとき、すでに光延さんが考えていて、私にも「考えるからね」って言って下さったんですよね。
私がいろんな仕事を抱えていて「どうしよう!」って困っていた次の日にもう「仕事をこのように分けるからね」と光延さんが進言してくださっていたり。皆さん察しがよくて、モヤモヤが爆発する前に消化されていくんです。フルリモートなのになんでわかるの?って驚いてしまうこともしばしばです。
コミュニケーション不足に対する不安は、私自身の悩みでもあったため、自分から積極的に取りにいくようにしたいですし、逆にパートさんから気兼ねなく質問できるように環境を整えようと思っています。雑談を交えながら明るくいい感じで働けてる職場!と私は思ってますけど。や、実際は分からないですよ(笑)でも皆さん本当にいい方ばかりで、楽しく働かせてもらってます。
パートでも任せてもらえる・評価される大変さを楽しんでいます
特に私がいいなと思っているのは、パートだけどいろんなことを任せてもらえるところです。これは性格にもよりますが、ただ決まったことをするわけでなく、自ら考えて仕事ができるので、今後のキャリアを考えても、この経験がきっと活きるだろうなと思うんです。大変なこともありますし、毎日仕事は山積みですが、楽しくやらせてもらってます。
ーーー「大変だけど楽しい」って一番いい仕事のあり方だなと私は思いますよ。どのようにして、この状態が成り立っていると思いますか?
「気兼ねなく相談しやすい環境」は大きいです。あまりに忙しくて話せないことはもちろんありますが、基本的には日々パートの立場のスタッフも尊重されていることが伝わってくる職場です。私たちの意見もきちんと取り入れられ、毎日改善活動が行われています。
とてもポジティブな雰囲気で、私の知る限りではネガティブな意見を聞いたことがないかも。
ーーーそれ、光延さんのインタビューでも聞いた気がします。「もっとこうしようぜ!」と声をかけると「そこまでやる?」「大変だからやめとこう」っていうのは絶対に言わないって。
何かトラブルとかあっても、どうやったら良くなるんだろうと発想するのがいいのかも。日々そういうふうに、動いてるなと感じます。だから、楽しいのかもしれないですね。一緒に見て、一緒に考えたりもできますし、一緒に会社の一員として働いてるって感じ。
大きくは光延さんが見てくださっていて、パート内での細かいところは私が取りまとめていますが、意見はみんなで言い合いながら全員で運営していっています。人数が増えていくにつれ、同じパート仲間が増えていくことがとても心強いです。
私も「私だけに負担がかかっているのでは」と感じてしまったときは大変でした。それがいつしかポジティブに考えるようになって、変わっていったように思います。
それから、年に何度か、MVPが表彰されるイベントがあります。ご褒美がもらえるんです。このたび見事、私が表彰されまして。ご褒美で神戸牛がもらえたんです。それで一気に「嬉しい!」って大変だったことがすべて吹き飛びまして(笑)
評価されるって大事ですね。パートスタッフでは初の表彰でした。パートも評価されるんだ!って思ったら本当にうれしかったです。
ーーーこれからdataisに入ってくれる人にメッセージなど。
私が言っちゃっていいんでしょうか(笑)
前向きに物事を考えるタイプの人はとても楽しく働けるんじゃないかなと思います。地方の方も働けるいい環境だと思いますので、さまざまな事情で都会で働いてみたいと思いつつなかなか踏み込めなかった方にもご興味持っていただけたらと思います。
パートという立場でもいろんなことをさせてもらえるので、もの足りなさを感じることはありません。いろんなことをやってみたいと思う主婦の方とか、ここで働くと楽しくやりがいを感じられるんじゃないかなと思います。一緒に笑って働いてくださる方、絶賛募集中です!(笑)
ーーー原さんと似た境遇の多くの方がご興味ある内容だったと思います。今日のお話、届いて欲しいです!