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「大きなことに貢献できている」と感じるワクワクがある場所
荒井 萌里/Moeri Arai【エンジニア】
ビジネス的な視点を鍛えようとスタートアップでインターンに
ーーーまずはご経歴を教えてください。
石川県の出身です。6人家族。兄が1人と、弟が2人います。父は商社の営業職、母は元看護師で、結婚後は保育園や介護施設で資格職員として務めています。
高校時代、有機化学の勉強が楽しくて、化学系の学部に行きたいと思っていました。食べ物や化粧品に興味があり、農学部からだと好きな分野に就職しやすいのではと考え、京大の農学部に進学し、京都に移り住みました。当時は食品の研究所に行きたかったので、大学院に進学し、研究職で就職するつもりでした。結局1年で中退するのですが。
ーーーそういえば食べることがお好きと伺っています。何が一番好きですか。
ラーメンですかねぇ。京都は美味しいラーメン屋さんが多く、ラーメンには困りませんでした。新オフィスのある五反田は、これから開拓していこうと思っています。
食べることがとても好きなんです。でも、食べたら太っちゃう。美味しいけど食べても太りにくいものを作りたくて、健康食品系に力を入れているところで仕事に就きたいと考えていました。例えばカップヌードルPROのような、既存の食事を低糖質で高たんぱくにして、栄養成分のバランスがいいものを作りたいなと思っていました。
ーーー将来を見据えて農学部に進学された荒井さんが、dataisのインターンでエンジニアになられたわけですが、そこまでに一体何があったのでしょうか?
dataisのインターンになるまでに、いくつか食品系のインターンを経験していました。そのインターンの課題に取り組んでいるときに「自分にはビジネス的な観点が足りないんだな」と気付いたんです。そこで、ビジネスをイチから学べるようなインターンを探し始めました。たまたま「フルリモートでインターンないかな」みたいなことをX(当時のTwitter)に呟いたタイミングで「うち、やってますよ」とリプライを下さったのがdataisの光延さんでした。
せっかくお声がけいただいたことですし、そういう選択肢もあるかと、dataisの門を叩き、運よく合格。このときは、ビジネス系のインターンとして入れてもらって、入社後しばらくしてエンジニアへ転向しました。
ーーーそれまで何かコードを書いた経験はあったのでしょうか?
いえ、全くなかったです。Webサイトを作る会社でアルバイトの経験があり「HTMLがわかる?」ぐらいの知識は得ましたが、プログラミングは全然。しかし、インターン中に、どうやらエンジニアの方が人手が足りず大変そうだ、ということが分かりまして。もともと私もPCをさわるのは好きですし、未経験でも興味はありますと池田さんにお話してみたら「やる?」という感じで話が進みました。
頑張っただけ自分のものになる魅力
ーーー言語は何を扱っていますか?
メインはPythonです。WebアプリはJavaScript。Goもまだ少しですが勉強中です。datais のバックエンドには、Goが多いので。
勉強は本を読むこともありますが、自分で書いてみて実践ベースのことも多いです。今すでにあるコードを改変して、機能を付け足すといった部分を試してみて、どういう構造になっているかを見て学び、覚えたりします。
ーーーdataisでのエンジニアの仕事は、どんなところに面白みを感じていらっしゃいますか?
学んだ分だけダイレクトに自分の力になって、できることが増えていく面白さや手応えを毎日感じています。今は社内で使うツールの機能を開発したり、日々出てくるバグに対処したりすることが私のメイン業務です。
dataisは日本全国約500万社の情報を保有しています。これは日本にある全ての法人の数です。その約500万社分の求人情報や従業員数といったいろいろな情報をデータベースとして保有しています。社内ツールとしては、そのデータベースから情報を引っ張ってくるときに、条件を選択して、ポチって押したら出てくるみたいなのをスプレッドシートとAPIで作っています。
データが結構多くて重くなってしまったり、元のデータが揃っていないので日々データを整備する必要があります。手作業でやる場合もあります。スプレッドシートだとそろそろ限界が見えてきている部分もあるため、Webアプリ化して、Webブラウザでクラウドで動くようなシステムを作ろうとしています。
人数が少ないので、関われる範囲が大きい。もし私が他の会社に新卒で入社してエンジニアになっていたら、この規模のことはできてないだろうなと想像します。自分の裁量で動けるし、自分が主体となってやることが多いです。自分のしたことの影響を大きく感じます。
ーーーそこにプレッシャーを感じたりはしますか?
多少のプレッシャーはありますが、そこまで圧をかけられるような会社ではないので(笑)
「わからないことは何でも聞いていいよ」という働きやすい雰囲気の会社で、プレッシャーというよりは「私、なんだか大きなことができているな」というワクワク感や楽しみの方が大きいと思います。
今はまだ既存のシステムを改良する仕事の方が多いため、近い将来の目標として、自分が主体となり、自分でイチから1つのプロダクトを作るということをやってみたいです。
ーーー初心者からのエンジニア転身で苦労したことを教えてください。
最初は、Pythonのコードを見ても全く何も分かりませんでした。構造やルールといったところを理解するまでに時間がかかったかなと思います。でも皆さんがめちゃめちゃ褒めてくださるので嬉しくて頑張っていました。
数学や数字がもともと好きで適性があったというか、向いていたんだろうなと感じることはあります。
「このコードはこういうことをしている」という説明を読み、最初は1行ずつ「これは何やってるんだろう」と考えながら読む。次第に他のコードでも同じものが出て来たり、このまとまりで1ブロックなのかな、ということがだんだんわかってくるようになる。すると、違うコードも読むのが簡単になってくる、みたいな感じで分かるようになっていきました。
付きっきりで教えてもらうスタイルではなく、簡単なコードと「こんな風に変えて」というお題をもらって自力でチャレンジをする。自分でネットで1つずつ調べて解決していく感じです。どうしてもわからないときには質問して教えてもらう。池田さんに聞くと聞いたことの10倍ぐらいは教えてもらえます(笑)
ーーーdataisのエンジニアに向いている人、向いていない人はどんなタイプだと思いますか?
「何でもやってみる」という、挑戦する力があるタイプの方がいいのかなと思います。
「言われたことだけします」というタイプの方は、厳しいかもしれません。
タスクがきっちりと整理された状態でお膳立てされているわけでもないですし、割と抽象的な感じでタスクを渡されることもあるので、それを受けたら自分で深掘りしていける方がいいのかなと思います。
このあいだまで「伊能忠敬プロジェクト」っていうのをやっていました。私が名付けました(笑)
伊能忠敬は日本地図ですが、私たちの地図は会社が進むべき方向を決めるためのものでした。現状の洗い出し、問題の整理、対処方法を考え、優先順位の高いものから取り組む、といったもので2〜3ヶ月ぐらいかかりました。
datais はスタートアップですから、決まっていないことや整っていないことは多く、人を増やすにあたってそこはどんどん整備していかないといけない。マニュアルがないところを作っていく作業は大変なことも多かったです。
お互いを知った上で「一緒に働こう」と言ってもらえる安心感
ーーーdataisに入ろうと思った決め手は何でしたか。
インターンで入ったときは、スタートアップであれば学ぶことは多いのかなと思っていたことと、社長の起業理由を聞いたときに共感したことが大きかったです。確かに営業で苦しむ人はいるだろうし、困ってる人の助けになる仕事に共感を覚えました。
社員になった決め手は、まずは、誘っていただいたことが大きいです。すでに他の会社で内定をもらっていたため、当初の予定ではdataisでインターンを続けて、来年の4月には内定をいただいていた他社へ入社するつもりでした。別の会社に行こうと思っていたところに「入社して欲しい」とお声がけいただいたんです。
インターンとして自分のした仕事の影響があると感じていました。でも他社に入ったときにここまでの仕事ができるだろうか?とも考えました。自分の貢献がより大きい方が働いててやりがいがあるだろうと思い、最終的に入社を決めました。
私の働きを知った上で入社を勧めてくれる会社で、私としては雰囲気も仕事内容も分かっていて、認識とのズレはない、という安心感もありました。
ーーーdataisの未来の仲間候補に、何かありますか?
自由度の高い職場で「やりたい!」と手を挙げたら割とやらせてくれる会社だと思います。自分の中でやりたいと思うことに関して、発言しやすい、実際にやらせてくれる環境にあると実感しています。挑戦意欲のある方には、入ってから楽しく働ける職場です。
ーーー未経験だけどエンジニアに興味のある方もいらっしゃるのではないかと思いますが、これからも募集する予定はあるんですか。
私には採用の裁量がありませんが、意欲があれば、最初は業務委託やアルバイトからの道もあると思いますし、カジュアル面談などで聞いてみていただけたらと思います。